【おうちで口腔ケア】お家・在宅で行う口腔ケアの方法や口腔ケア用品等の情報コラム

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おうちで「口腔ケア」

おうちで過ごす方々の毎日を少しでも豊かにするための「口腔ケア」をご紹介します

認知症と口腔ケア

認知症の方への口腔ケアの対応に悩まれている介護者からの相談を良く受けます。認知症の種類や進行度により差はありますが、そのほとんどが介助磨きの拒否です。
なかなか口を開けてくれない、指や歯ブラシを咬まれそうになる、など。
なぜ認知症の方は介助磨きを嫌がられるのでしょう?
原因をあげてみます。

 ・口腔ケアの必要性が理解されない
 ・口というデリケートゾーンを触られるのが嫌だ
 ・何をされるのか分からない恐怖心や不安
 ・歯ブラシなどをお見せしても何の目的に使用する物か理解できない
 ・口腔内に痛みや傷があって触られたくない(痛みの訴えをうまく伝えられていないで周囲も気付いていない)
などがあります。

認知症の方の介助磨きをする場合、介助者も「なんとか磨かなくては!」のように意気込みすぎると、緊張感が相手に伝わってしまいます。口腔ケアに使用するものを揃えてからゆったりと優しい雰囲気で行えるように、まずは一緒に深呼吸をしてお互いに気持ちを落ち着かせます。いきなり歯ブラシを口に入れず、手の甲をさすりながら陽気や体調を気遣う声掛けをし、(今日はいいお天気ですね・体調はいかがですか・口の中で痛むところはないですか、など)これから口腔ケアをさせていただくことを説明します。認知症だからと説明を怠らず丁寧に対応します。その最初の優しい雰囲気だけで会話が出来なかったとしてもリラックスと安心感を持っていただける効果があります。

歯磨きを始める時は、歯ブラシを見せ「これから歯をみがきますね」と一声かけて行います。磨く時の歯ブラシの毛が硬すぎる、磨く力加減が強すぎる、焦って磨こうと乱暴な磨き方では、「痛い口腔ケア」になってしまいますから注意しましょう。
認知症の方の口腔ケアでは、気持ちにできるだけ寄り添い「気持ち良くなった・さっぱりした」と感じていただけることが次のケアの成功に繋がります。次の章ではその成功のコツをお伝えします。

執筆:訪問歯科衛生士 篠原弓月先生

東京都出身
<略歴>
東京医科歯科大学附属歯科衛生士学校卒業
東京医科歯科大学口腔保健科非常勤講師
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
日本歯科衛生士会在宅療養指導認定歯科衛生士
日本歯科衛生士会摂食嚥下リハビリテーション認定歯科衛生士
口腔栄養サポートチーム「レインボー」代表

【書籍等】
・介護スタッフのための安心!「食」のケア ハッピーリーブス共著 秀和システム
・かむ・飲み込むが難しい人の食事「介助が必要な人の口腔ケア」の章 講談社
・口腔ケア○と× 共著 中央法規
・最新歯科衛生士教本 高齢者歯科「歯科衛生過程 在宅事例」の章 医歯薬出版
・治療 多職種で取り組む摂食嚥下障害 共著 南山堂
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